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東戸塚田園眼科クリニック
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田園通信

2021年10月26日 [眼科 東戸塚]

「フレイル」とは?

東戸塚田園眼科クリニックです。
緊急事態宣言解除後コロナ感染者数が増えることもなく、飲食やイベントなどの規制も順次緩和されています。このままの状況が維持できるよう、ワクチン接種が完了していても引き続きマスク着用、手洗い、うがいなど一人一人が基本的なことを継続しながら行楽の秋を楽しみましょう。

さてみなさん、「フレイル」という言葉をご存知ですか?今回から数回にわたり、「フレイル」そして主に「アイフレイル」について取り上げていきたいと思います。初回はまず「フレイル」についてのお話です。
近年、日本老年医学会が2014年に提唱した「Fraily(虚弱)」が語源となる「フレイル」という概念が広がりつつあります。「フレイル」とは、健康状態と要介護状態との中間の状態をさし、適切な介入を行うことにより機能回復が期待できる状態のことを言います。現在、日本の平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳(2018年厚生労働省調べ)ですが、介護など他人に頼らずに自立して健康に生活ができる状態である健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳と平均寿命との差が約10年あります。厚労省はこの差を縮めるべく健康寿命延伸に向けた施策の柱の一つとして「フレイル対策」を挙げており、2020年から「フレイル健診」が全国で開始されています。要支援・要介護の前段階の状態である「フレイル」は、単なる身体的機能の衰えだけでなく、精神的脆弱や社会的低下なども生じることが特徴で、改善せずにそのまま放置すると介護が必要な状態になる可能性が高く、早期発見と適切な予防・改善をしていくことが大切と考えられています。家族や地域のサポートを受けながら、自分でもできるフレイル予防としてウォーキングや体操などの有酸素運動を日常に取り入れるように心掛け、毎日バランスの良い食事を3食しっかり摂りましょう。また、心の健康のためには社会参加も大切です。地域の行事やボランティア活動に参加したり、子供や孫に会う機会を増やすなど人とのつながりを維持するようにしましょう。
次回は目に特化しフレイル、「アイフレイル」についてです。


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