田園通信
2025年05月29日 [眼科 東戸塚]
【緑内障シリーズ3】そもそも眼圧って何?〜緑内障と関係する“目の中の圧力”のはなし〜
東戸塚田園眼科です。今回は患者さんからよくいただく質問、「眼圧ってそもそも何ですか?」にお答えしたいと思います。
実際、眼圧を下げることで光ファイバーの減少を遅らせることができるため、緑内障治療では「眼圧をコントロールする」ことが最も重要になります。
まとめ:眼圧は目の健康を守るための大切なサイン
眼圧は、目の中で起きている変化を知らせてくれる大切なサインです。
特に緑内障は初期には自覚症状がほとんどないため、眼圧の定期的なチェックが予防や早期発見にとても役立ちます。
目の健康が気になる方は、ぜひ定期的な眼科受診をおすすめします。
今後も、目の大切な情報をわかりやすくお伝えしていきますね。

眼圧とは、“目の中の圧力”のこと
私たちの目は、空っぽの袋ではありません。中には「房水(ぼうすい)」という透明な液体が循環していて、これが目の形を保ったり、目の中に栄養を届けたりしています。新しい房水は、水晶体の後ろにある毛様体という部位から目の中に分泌され、古い房水は、前回説明しました隅角の線維柱帯から目の外へ出ていくことで、一定の量で目の中に満たされていることで、「内側から押す力=眼圧(がんあつ)」が生まれます。言い換えると、眼圧とは「目の硬さ」や「張り具合」を示す指標なのです。身近では、車のタイヤ圧のようなイメージです。正常な眼圧とはどのくらい?
正常な眼圧の目安は、“10〜21mmHg(ミリメートル水銀柱)”です。これは血圧と同じように単位があり、毎回変動もします。ただし、「正常な眼圧の範囲内」でも緑内障になる方がいますし、逆に少し高くても異常がない方もいます。「眼圧が高い=即、病気」ではありません。「正常」と表現される方が多いですが、実際は、「正常な人(=緑内障でない人)」の眼圧の分布」というべきです。なぜ眼圧が注目されるの?
緑内障は、「網膜から脳へ伸びて、見たものを脳に伝える光ファイバー(網膜神経線維)」がじわじわとダメージを受け減っていく病気です。その原因として、眼圧が視神経を圧迫することが考えられています。実際、眼圧を下げることで光ファイバーの減少を遅らせることができるため、緑内障治療では「眼圧をコントロールする」ことが最も重要になります。
眼圧はどうやって測るの?
検査の時に、「目に風が当たった!」という経験はありませんか?あれが眼圧を測るためにいちばんよく用いられる眼圧検査です。目に器具が当たらないので、ノンコンタクトトノメーター(非接触眼圧計)と言われています。他にも、直径3ミリの平べったい器具を目に当てて測るゴールドマン圧平式眼圧計方法があります。医師が行います。目薬で麻酔しますので痛みはありません。まとめ:眼圧は目の健康を守るための大切なサイン
眼圧は、目の中で起きている変化を知らせてくれる大切なサインです。
特に緑内障は初期には自覚症状がほとんどないため、眼圧の定期的なチェックが予防や早期発見にとても役立ちます。
目の健康が気になる方は、ぜひ定期的な眼科受診をおすすめします。
今後も、目の大切な情報をわかりやすくお伝えしていきますね。