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東戸塚田園眼科クリニック
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田園通信

2024年02月25日 [眼科 東戸塚]

若い世代で増加中!〜スマホ急性内斜視〜

東戸塚田園眼科クリニックです。

「スマホ急性内斜視」という言葉をご存じでしょうか?
デジタル化が進む近年では、
スマホやゲーム機を使用する機会は多く、
また、使用し始める年齢はますます若年化しています。
スマホやPC、ゲーム機、
タブレットなどのデジタル機器を長時間見続けることで、
片方の目が内側に寄ってしまう症状を
スマホ急性内斜視」と呼びます。
若年層の増加が指摘されており、注意が必要になります。

本日は、「スマホ急性内斜視」について、ご説明させていただきます。


〜スマホ急性内斜視とは?〜
「内斜視」とは、右目と左目のどちらかが内側に寄っている状態のことです。
そのうち、スマホやタブレット、携帯ゲーム機などを
長時間見た後に起こるものを「スマホ急性内斜視」といいます。
スマホなどを見る距離が短いほど、
スマホ急性内斜視になりやすいと言われています。

〜どのような見え方をする?〜
健康な目は物を見るときに両目がその方向に向いていて、
両目を同時に使って立体的に見ることができます。
スマホ急性内斜視では片方の目が内側に寄っているために、
両目の見え方にじれが生じて、
物が二つ横に並んで見える複視を自覚します。

〜発症すると…?〜
✓急に複視を発症し、スマホなどを休むと改善する
✓徐々に改善しなくなる
✓放置すると立体的に見れなくなる


スマホ急性内斜視になると、急に複視を自覚します。

最初は遠くを見るときだけ複視を自覚し、すぐに症状が改善します。
しかし、症状が悪化すると、徐々に複視が改善しなくなます。
また、スマホ急性内斜視を放置しすぎると、複視の状態が続き、
やがては片方の目で見ているものを脳が消してしまう状態になることが多いです。
その結果、両目を使って立体的に物を見ることができなくなってしまいます。

〜原因〜
全員がなるわけではないスマホ急性内斜視の原因は
はっきりとは分かっていませんが、
スマホを至近距離で長時間見続けることが、
直接の引き金になることは間違いなさそうです。
スマホを見る、つまり近くを見ると、両目で見るために
脳が両目を寄せる指令を出して、
目の周りにある鼻側の筋肉が収縮します。これを「近見反応」と言います。
遠くを見るときは、この「近見反応」が解除され、
目は寄り目から解放され、両目はほぼ平行になります。
ところが、近くを見る状態が長時間、長期間続いた場合に、
遠くを見るときに「近見反応」が解除されず、
寄り目のままになり、内斜視が起こると考えられます。


もしも「近くを見ているときには何ともないが、遠くを見ると物がダブって見える」といった症状がみられたら、
スマホ急性内斜視を疑って眼科を受診しましょう。

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