緑内障が遺伝するって本当ですか?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障が遺伝するって本当ですか?

質問 現在は東戸塚の実家を出て東京で暮らしています。仕事が忙しくてなかなか実家に帰る時間がなく、正月に親と会ったきりになっていました。
久しぶりに母から電話がかかってきて、てっきり顔を見せろという催促だと思いましたが、母が緑内障になったというショッキングなニュースを聞かされました。
母はもしかして失明するかもしれないとかなり落ち込んでいて、そんなことにはならないだろうと慰めましたが、緑内障を宣告されてしばらく寝込んでいて、ようやく電話ができるようになったと言っていました。
さらに、母から緑内障は遺伝するみたいだから気をつけるように言われました。それが電話をしてきた一番の理由とのことでした。
緑内障は遺伝するって本当ですか?気になって母に緑内障になった経緯や症状などを尋ねましたが、よく分からなというばかりできちんと話ができませんでした。
緑内障の特徴や症状、もし遺伝するなら予防法などについても教えて欲しいです。緑内障になってしまったらどんな治療法があるのかも知りたいので、ご回答お待ちしております。
  • yajirusi
A

現状では遺伝するともしないともいえません

結論からお伝えしますと、緑内障と遺伝の関係は遺伝するともしないとも言い切れないのが現状となっています。
緑内障というのは、眼圧が高い状態が続いて目の奥にある視神経がダメージを受けて発症する病気です。視神経がダメージを受け続けると徐々に視野が減っていき、最悪失明してしまいます。
ただし、実際に失明している人の割合はそれほど多くはなく、きちんと治療を受ければ失明の可能性を低くできます。
緑内障は、眼圧が正常だとしても発症するケースもあり、生まれつきでなるなど様々な症例があります。緑内障と遺伝の関係は、今のところきちんと分かっていませんが、身内に緑内障がいる方が罹患する割合も少なくないのが現実です。
緑内障になる原因は、遺伝の他にもはっきりしていませんが、近視の強さや仕事環境などいろいろな要因があると考えられています。
年齢も、緑内障と関係しています。10代や20代、30代でも緑内障になる確率は0ではありませんが、若い人で緑内障になる方はほとんどいません。ただし。40歳を超えると、緑内障を発症している割合は全体の5%まで跳ね上がり、実に40歳以上の20人に1人は緑内障に罹患しているというデータがあります。
前述したように、親族に緑内障患者がいるからといって自分も罹患するかどうかはわかりませんが、緑内障にならないため気をつけるのに越したことはありません。
緑内障には様々な要因があり、これだと言い切れる予防法は存在しませんが、規則正しい生活を送ることがよいと言われています。
また、目に優しい生活を心がけることも大切です。スマホやパソコンはなるべく長時間使用しないようにして、もし仕事なのでそうせざるを得なかった場合は、目をしっかり休めるようにしてください。
緑内障になったら最終的に失明してしまうと思っている方も少なくないようですが、緑内障になっているのに気づかないで一生を送る方もいます。ただし、一番の予防法は早期発見して早めに治療を受けることなので、身内に緑内障患者がいるなら、一度眼科に行って検査してもらうことをおすすめします。
緑内障は、自覚症状がでにくいのが特徴です。初期から中期の緑内障では、ほとんど自覚症状がありません。両目で見ているともう片方の目や脳が欠けている部分の視野を自然と補完してくれることも、緑内障に気づかない理由のひとつです。
今の医学では、緑内障を完治させることはできません。一旦欠けてしまった視界を、元に戻すことは難しいです。
緑内障の治療法には、主に「薬物療法」「レーザー治療」「手術」の3つがあります。
多くの緑内障において、薬物療法が治療の基本となっています。現在では様々な薬効を持った点眼薬が発売されており、緑内障のタイプや重症度などに応じて処方されます。
1種類の目薬だけで効果が少ないと判断された場合は、複数の目薬を組み合わせて処方されます。
眼圧を下げる飲み薬もありますが、全身の副作用が強く出ることがあるため、内服できない場合もあります。
レーザー治療には、主に2つの方法があります。
一つは、虹彩に孔を開けて、眼内の房水の流れを変えるというものです。虹彩(いわゆる茶目)に孔を開けるとき際にレーザーを使用します。もう1つは、線維柱帯に照射することにより房水の排出を促進するためのレーザー治療です。
気になるレーザー治療の痛みについては極軽度で、外来で行うことができます
薬物療法やレーザー治療で効果が出ない場合は、手術を行います。主として、房水を眼外に染み出すように細工をする手術と、線維柱帯を切開して房水の排出をたやすくしてやる手術の2つがあります。
これらの手術方法は、症例に応じて選択されます。手術をしても症状が改善するわけではなく、あくまで眼圧を下げて進行を食い止めるのが目的です。

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