緑内障を放置すると絶対に失明しますか?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障を放置すると絶対に失明しますか?

質問 父が緑内障の診断をされたと、東戸塚に住む母から連絡がきました。
緑内障という病名は聞いたことがありましたが、どんな病気か内容までは詳しく分からなく、母から緑内障は遺伝する病気でもあるから気をつけるように言われたので質問させていただきます。
まず、緑内障になってしまうといずれは絶対に失明してしまうのでしょうか?
父は昔から病院が嫌いで、今回も以前から目に異常を感じていたけど病院に行くのが嫌で放置していたとのことです。母が心配して無理やり眼科に連れて行って緑内障の診断をされたそうです。
病名を聞いて父も青ざめていたそうですが、今後きちんと通院するかどうか怪しいです。緑内障は放置して治ることはあるのでしょうか?
ないとすればきちんと病気のことを理解してもらい、しっかりと通院して治療を受けてもらいたいのですが、緑内障の治療方法についても教えて欲しいです。
  • yajirusi
A

失明まで至る確率はそれほど高くはありません

緑内障というのは、眼の奥にある視神経が障害されることにより視野が狭まっていく病気です。
緑内障になるのは、視神経がデリケートであったり、眼圧が上昇して神経が障害されたりするのが原因といわれています。放置しておくと視力障害が進行していき、日本人の中途失明原因の第1位となっている怖い病気です。
特徴としては、発症初期は自覚症状がないため気づきにくいことが挙げられます。長い時間をかけてゆっくり視野が欠けていき、視野が欠けた箇所はぼやけるように見えるようになります。
ただし、早期に発見してきちんと治療することで、重度な視力障害や失明を防げる可能性が高いです。
緑内障はけっして珍しい病気ではありません。緑内障患者は全国で約500万人もいるとされており、40歳以上では20人に1人が緑内障になっています。
緑内障になっても絶対に失明するということはありません。むしろ緑内障で失明する人の割合はそれほど高くはありません。繰り返しになりますが、早期に治療を始めることにより生涯にわたって視機能を維持することは十分に可能です。
緑内障と診断されても、見え方に何の異常もない方もたくさんおられます。しかし、眼圧の上昇によって一度障害されてしまった視神経の修復は難しいです。
たとえすでに見え方に異常があったとしても、早めに眼圧の上昇を抑制する治療を行うことにより進行は防げるので、視力障害が軽い状況を維持することはできます。
緑内障は自力で治すことは不可能であり、放置していて症状がよくなることはありません。視力障害がないから、症状が酷くなっていないからといって放置するのはとても危険なことです。
緑内障は進行がゆっくりであるため、気づいたときには重度な視力障害や、失明につながる恐れもあります。見え方に異常があるなら迷わず眼科を受診してください。特に40歳以上であるなら、定期的に眼科で検診を受けることをおすすめします。
基本的に、緑内障の治療は眼圧を下げることです。一度障害を起こした視神経を回復することは困難ですが、視神経の障害が軽いうちに治療を開始することにより自覚症状がない軽度な状態を維持することが可能です。
緑内障の治療方法には、薬物治療、レーザー治療、手術療法があります。眼科では、患者様一人ひとりに適した治療方針を提案、実施してくれます。
緑内障の治療のほとんどは薬物治療で行われます。具体的には、点眼薬や内服薬による治療となります。
緑内障のタイプや程度、眼圧、全身の状態を考慮しながら患者に適した薬剤を医師が決めていきます。
緑内障には、レーザー治療も行われます。緑内障のレーザー治療方法は主に2つあり、どちらも眼圧を維持する「房水」排出に働きかける治療となります。
そのひとつは虹彩に小さな孔を開けて、眼内の房水の流れを変えるものです。レーザーによって房水の通り道を作ります。
もうひとつは、レーザートラベクトプラスティー(LTP)という治療です。線維柱体(房水の排水溝)にレーザーを照射することにより、房水の排出を促進します。
レーザー治療は簡単に行うことができ、痛みはほとんど伴いません。
薬物療法やレーザー治療で効果が得られない場合は、手術で治療を行います。主な手術の方法も「トラベクトーム」と「iStent(アイステント)」の2つあります。
トラベクトームは、電気メスを使用して線維柱体に僅か1.7mmの切開創を作成して、房水排出を促進させる手術です。手術時間は10分〜20分で完了し、低侵襲でリスクも非常に少ない手術です。
iStent(アイステント)は、医療用チタンで作られた緑内障治療用デバイス「iStent」を使った低侵襲のインプラント治療です。極小のiStentを眼の中の房水を排出する組織にインプラントすることにより、房水の循環を改善して眼圧を調整します。

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