緑内障の症状にはどのようなものがありますか？｜東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

緑内障になると最悪失明してしまいますが、緑内障がすすむと視野の狭窄や欠損が起こることがあります。
視野の狭窄というのは、見える範囲が徐々に狭くなっていく症状で、初期ではほとんど違和感を覚えることはありません。しかし、中期では視野の端全体が欠ける場合が多くなり、末期では見える範囲が中心だけになってしまいます。
視野の狭窄が起きると、テレビが見にくくなったり運転の死角が増えたりするなど、様々なシーンで日常生活に制約が生じる可能性があります。最終的には中心部分も見えなくなり、失明状態に陥る可能性が高いです。
視野の欠損とは、視野の一部が欠けて見えなくなる症状のことです。初期状態では視野の端に黒い点が現れて、中期にはその暗転が大きくなります。末期になると欠損範囲が視界の中心部分まで広がって視野が極端に狭くなります。
視野の狭窄もそうですが、初期の状態では自覚することが困難で、気づいたときには中期から末期を迎えているということもよくあります。
緑内障がすすむと、視野のかすみや視力低下も起こります。
視野がかすむと光や色などは判別できるものの、暗転が進む末期になると真っ黒に塗りつぶされたようになってしまいます。
視野の狭窄や欠損がすすむと視力が低下していきます。しかし、視力の低下は長い年月をかけてゆっくり進行していくケースがほとんどであるため、緑内障との関連性に気づかない場合がほとんどです。
緑内障という病気は、視神経が何らかの原因によって障害が起こり、徐々に視野が狭くなっていく病気です。視野の症状と同じように、初期から中期にかけては自覚症状がないのが特徴で、一般的には5年から30年かけて進行していきます。
今のところ緑内障にならないための具体的な方法も確立された治療法もないため、早期発見が何より重要です。そのためには、定期的に眼科検診を受けることがおすすめです。
緑内障には全部で4つの種類があります。それは、「原発開放隅角緑内障」「原発閉塞隅角緑内障」「発達緑内障」「続発緑内障」の4つです。
原発開放隅角緑内障は、房水が目詰まりして眼圧が上昇するタイプの緑内障です。視神経の血液循環停滞やストレス、遺伝的要因などが原因とされており、他の緑内障に比べて高齢者や近視の人の発症率が高いとされています。
原発閉塞隅角緑内障は、房水の流れが妨げられて眼圧が上昇するタイプの緑内障です。急性型と慢性型の2つの型があって、急性型は急激に眼圧が上昇して吐き気や充血、視力の低下などの症状が現れるのが特徴です。
慢性型は60代以上の高齢者に多く、それもあって末期まで自覚できないことが多いです。急性型に関しては高齢者の他に、女性や遠視の方もなりやすいとされています。
発達緑内障は、先天的な隅角の異常で眼圧が高くなるタイプの緑内障です。1歳未満で発症する早期型と、10歳以降で発症する遅発型があります。特に乳幼児の場合は進行が早いのが特徴で、目の機能を著しく低下させる場合が多いことから早期の手術が必要になります。
続発緑内障は、他の病気が原因で続発的に発症するタイプの緑内障です。全身疾患や目の病気、手術やケガによって引き起こされるケースが多くなっています。
緑内障になる一番の要因は加齢ですが、その他にも発症リスクを高める様々な危険因子があります。
その一つは遺伝です。特に先天性や若年性の緑内障に関しては、遺伝が要因である確率が高いとされています。近い血縁者が緑内障を患っているから必ず発症するわけではないですが、実際に原因遺伝子の一部は常染色体優性遺伝であることが分かっています。
ストレスも緑内障の発症に関係すると考えられています。日常生活でストレスを溜めると、自律神経のバランスが崩れて血流が悪くなって視神経に障害が出やすいとされています。
ストレスを溜めることで体は興奮状態になり、睡眠不足に陥りやすくなります。睡眠不足は眼圧上昇の原因にもなるため、なるべくストレスを溜めないような生活を送るのが望ましいです。
目の酷使も眼精疲労が蓄積することから、直接的な原因ではないにしても緑内障を発症する危険因子になる可能性が高いといえます。
喫煙や暴飲暴食、運動不足などの生活習慣も、緑内障の危険因子になるといわれています。規則正しい生活を心がけることは、緑内障の予防以外にも健康維持に大切なことはいうまでもありません。