緑内障ってどんな病気?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
  • 045-820-3813
  • 横浜市戸塚区品濃町513-7
  • faq
Q

緑内障ってどんな病気?

質問 東戸塚に住む母から緑内障になってしまったという連絡がきました。父はすでに他界していて、妹も私と同じく結婚して家を出ているので一人暮らしをしていて、心配なので連絡をもらって久しぶりに実家に戻って詳しい経緯を聞いてきました。
緑内障という病名は聞いたことはありますが、正直どのような病気か理解していなくて、一番は失明しないかが心配だったのでそのことを尋ねると、母も眼科の先生からおおまかな説明は受けたけど、詳しくはまだ理解できていないということでした。
緑内障はどのような病気なのでしょうか?先生からは今後しっかり通院して治療を続ければ失明も回避できると言われたそうですが、一般的に緑内障になってから失明するまでどのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?
母が緑内障になったことを妻に伝えると、緑内障は遺伝すると聞いたことがあるから一度眼科で検査してもらった方がよいと言われて怖くなったのですが、眼科ではどのような検査をするのでしょうか?私は昔から病院が嫌いなのですが、痛さを伴うようなことをされないか心配です。
緑内障の治療方法や予防法などもあればそれも教えて欲しいので、いろいろ質問してしまいましたが、ご回答何卒よろしくお願い申し上げます。
  • yajirusi
A

緑内障は眼と脳をつなぐ視神経が障害されて発症する病気です

緑内障は、眼の神経に障害が起きて少しずつ視野が狭くなる病気です。緑内障になっていても初期段階では自身で気づくことは難しく、自覚症状が出る頃にはかなり悪化しているケースが多いです。
緑内障には、「原発開放隅角緑内障」「原発閉塞隅角緑内障」「正常眼圧緑内障」「続発緑内障」などの種類があります。
ほとんどは、原発開放隅角緑内障に該当します。目の中の透明な液体である房水の出口の線維柱帯とその奥のシュレム管が詰まって房水の流れが悪くなり、眼圧が上昇することで発症します。
原発閉塞隅角緑内障は、房水の出口である隅角が狭くなり、房水の流れが停滞して高眼圧状態になることで発症します。急速に眼圧が上がる急性型と、それ以外の慢性型に分類されます。急性型を発症すると、充血や視力低下、激しい頭痛や強い眼痛、嘔吐などに襲われます。
正常眼圧緑内障は、原発開放隅角緑内障の一種です。眼圧が正常にもかかわらず発症します。
続発緑内障は、角膜疾患、ぶどう膜炎、網膜剥離などの目の疾患や、糖尿病、外傷、ステロイド薬などが原因で高眼圧状態になり発症します。
緑内障になって治療しないままだとだんだんと症状は悪くなって失明に至ることもあります。日本では緑内障が失明の原因の第一位となっています。
緑内障になってもそのことに気づかず何の症状も出ないまま一生を終える方もいますが、放置しておくと約20〜30年で失明することが多いと言われています。
いずれにしても、治療の開始が遅れると失明する可能性も高くなります。緑内障になることを防ぐことはできませんが、早期に発見することが一番の対処策です。
40歳以上の約5%、つまり20人に1人が緑内障であるというデータもあり、年齢を重ねるほど緑内障になるリスクが高まるため、少なくとも40歳を過ぎたら早めに眼科で診てもらうことをおすすめします。ちなみに、20代や30代でも緑内障になる方はいます。
緑内障になる原因は今のところ明確にはなっていませんが、近視が強い方や糖尿病などの持病がある方は、若くても眼科で検査を受けた方がよいと思います。
緑内障の検査には痛みを伴うものはないので安心してください。緑内障の検査には、「眼圧検査」「眼底検査」「視野検査」「光干渉断層像検査」などがあります。
眼圧検査では眼圧の数値を測定します。眼圧を測定するには、眼圧計を目に当てる「ゴールドマン圧平眼圧計」、空気を吹きかける「非接触型眼圧計」、小さいチップを目に触れさせる「アイケア」の3つの方法があります。
眼底検査は、視神経乳頭の異常の有無を調べるために行います。目の状態を撮影するだけです。
視野検査は、測定器の前に座って、光が見えたら手に持ったボタンを押す検査です。視野欠損の範囲や程度から緑内障の進み具合を調べることができます。
光干渉断層像検査は、網膜や視神経乳頭の断層を画像化して異常の有無を調べる検査です。
緑内障の治療は、症状の進行具合に合わせて行われ、ほとんどは点眼治療で行われます。
患者一人ひとりの眼圧や視野異常の程度などから適した点眼薬を選んで処方します。今では多くの緑内障点眼薬が開発されていて、病状にあわせて複数の点眼薬を組み合わせることもあります。
点眼薬で十分な効果が期待できない、または速やかな治療が必要な場合は内服薬治療が行われます。内服薬で効果が得られない場合は、レーザー治療や手術治療を行うこともあります。

PageTop