緑内障になりやすいのはどんな人?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障になりやすいのはどんな人?

質問 私は現在東京都内の某企業に勤めていて、会社の近くにマンションを借りて妻と子供2人の4人で暮らしています。
実家は神奈川の東戸塚にあって、孫に会いたいという両親の要望が強いので、1ヶ月か2ヶ月に1度の頻度でなるべく実家に子供を連れて帰るようにしていました。しかし、2年ほど前から子育てが落ちついてきたこともあり妻も外に働きに出るようになって、半年以上実家に帰っていませんでした。
先日母から電話がかかってきたので、てっきり孫を見せろという催促かと思いましたが、そうではなく眼科で緑内障と診断されたというショッキングな報告を受けました。母が電話をかけてきたのは、緑内障の要因には遺伝もあるみたいだから、妻はともかく私や子どもたちにも検査を受けた方がよいと伝えたかったからでした。
子供はまだ小さいので大丈夫だと思いますが、私はもうすぐ40歳になるので母の言う通りに検査を受けて方がよいでしょうか?本当に緑内障に遺伝は関係しているのでしょうか?緑内障になりやすい人はどんな人なのかも知りたいです。
そもそも緑内障とはどのような病気で、なるとどのような初期症状が現れるのか?予防法があればそれについても知りたいので、ご回答いただけるとありがたいです。
  • yajirusi
A

遺伝も緑内障の要因だと考えられています

緑内障とは、主に眼圧が上昇することにより視神経が障害されて、視野狭窄や視野欠損を起こす病気のことです。眼圧が高い状態が続くと、目の奥に続く視神経が障害され緑内障になりやすいことは分かっています。
ただし、緑内障になるはっきりとした原因は今のところ明確にはなっていません。眼圧の正常範囲は10〜20mmHgで、20mmHgを大きく超えるような眼圧が続くことで視神経が障害される可能性が高くなります。
しかし、どの程度の眼圧に耐えられるかに個人差があるため、眼圧が高い数値でも緑内障にならない人もいます。反対に、眼圧がそれほど高くなくても緑内障になる人もいます。
緑内障の原因は今の段階では分かっていませんが、遺伝やストレス、スマホやゲームなどによる目の酷使、生活習慣などは緑内障の危険因子になると考えられています。
気になる遺伝については、本当に緑内障と関係するのか否か言い切れないのが現状ですが、緑内障患者の血縁者が緑内障になっている確率では高い数字が確認されています。親が緑内障の場合、子どもは約50%の確率で緑内障となることが分かっています。
ストレスについては、現時点では緑内障の原因となるとは言い切れないですが、かなり前から緑内障の要因になることが指摘されてきました。
ストレスで自律神経系のバランスが崩れることにより、視神経や網膜への血流が悪くなって視神経に障害が出るという説もあります。ストレスによる睡眠不足は、眼圧上昇の原因となることも分かっています。
スマホやゲームなどで目を酷使することが緑内障になる原因となるわけではありませんが、緑内障患者の多くが眼精疲労を訴えています。いずれにしても、目を酷使することが緑内障以外にも良くないことは多くの方が理解できると思うので、スマホを見過ぎたりゲームをし過ぎたりことは控えた方がよいと思います。
生活習慣については、枕を高くするなど、眼圧を上げやすくすることがいくつかあります。枕が高いと首から目や脳へ向かう血液が少なくなり、目の血流が悪くなると眼圧が上がります。うつぶせで寝ることも、眼球が圧迫されて眼圧が上がる要因になります。
睡眠時無呼吸症候群の方で寝ている時に息が止まると、目や脳への血流が悪くなり眼圧を上げる要因となります。長時間下を向くことでも、首から目、脳への血流が悪くなって眼圧を上げてしまうので、やはりスマホの見過ぎやパソコンのやり過ぎにも注意が必要です。
喫煙は、目の血管を収縮させて眼への血流が悪くなるので、眼圧を上げやすくします。さらに、活性酸素が発生して目の組織を傷めると言われています。
緑内障の初期症状については、自覚症状がほとんどないのが特徴です。検査をすれば軽度の視野障害を検出することもありますが、自分で視野が欠けていることに気づくことは難しいのが現実です。
眼圧が上がると目の重さや鈍い痛みを感じることもありますが、頻度はそれほど多くないため、見逃されるケースが多いです。
緑内障になりやすい人の特徴には、血縁者に緑内障患者がいる人以外にも、強度な近視の人、糖尿病患者、目に外傷を受けたことがある人、痩せ型の男性、高血圧、貧血を持つ高齢者などが挙げられます。
老化を防ぐことは難しいですが、生活習慣を見直すことにより、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を防ぐことは可能です。ウォーキングなどの過度な運動を生活の中に取り入れて、バランスの良い食事を摂って、適度な睡眠時間を確保して、規則正しい生活を送りましょう。
40歳を超えると20人に1人の割合で緑内障になるという結果が出ているので、40歳になる前後には早めに検査を受けて、それを習慣化することをおすすめします。

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