緑内障は治療すれば治すことができるの?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障は治療すれば治すことができるの?

質問 私は現在北海道の函館市に住んでいて、母は神奈川の東戸塚の実家で一人暮らしをしています。
父とは離婚していて私と妹すでに結婚して家を出たので、母のことはいつも気になっていて、東京の本社に勤務していたときには休みの日にちょくちょく孫である子供連れて実家に遊びに行っていました。
しばらく北海道生活が続きそうなので、東京に住んでいる妹には時間があれば母の様子を見に行くように頼んでいるのですが、妹も仕事もしていて小さな子供もいるので、なかなか母のところには行けないでいるみたいです。
母は私たちに心配をかけないように気を遣っているので、滅多に自分から連絡をくれることはないのですが、先日久しぶりに電話がかかってきました。何か嫌な予感がして用件を尋ねると、予感は的中し緑内障になったという報告を受けました。初期段階は過ぎているので、失明の恐れもあると言われてこれから治療を始めるとのことでした。
緑内障という言葉は聞いたことがありますが、どんな病気なのかも分かっていなくて、これから自分でも勉強しようと思っていますが、緑内障は治療をすれば完治できる病気なのでしょうか?
できないとしたら、今後どんな治療を行うと失明を予防することができるのでしょうか?緑内障がどんな病気なのかも教えていただけるとありがたいです。
母には趣味がなくて、しいて言うならテレビを観ることが好きで、万一目が見えなくなれば楽しみがなくなると思うと可哀そうで涙が出そうになります。
  • yajirusi
A

緑内障は治る病気ではありません

結論から伝えると、残念ながら緑内障になってしまうと完治することはありません。ただし、きちんと治療を受け続けることで視力障害の軽い状態を維持することは可能で、重度な視力障害や失明を防げる可能性も高くなります。
緑内障は、眼の奥にある視神経が障害されることにより視野が狭まっていく病気です。視神経がデリケートである場合や眼圧が上昇して神経が障害されることが発症の原因とされていて、放置しておくと視力障害が進行していきます。
緑内障は自力で治すことはできなく、進行がゆっくり進んでいくケースがほとんどなので、初期の場合は自覚症状がなく気づかないで、視力に何らかの違和感を覚えてから病院に行って緑内障と診断されることが多い病気です。
視力障害がなかなか起きない方も多いですが、だからといって放置することはとても危険です。そうすると重度な視力障害を失明につながる可能性が高くなるため、必ず眼科を受診して、医師の言う通りに治療を続けてください。
緑内障になるのは40代以上で20人に1人と言われていて、年齢が高くなれば緑内障になる割合はどんどん高くなるため、決して珍しい病気ではないのです。日本では中途失明原因の第1位となっている病気なので、甘くみてはいけません。
緑内障は長い時間をかけて視野が欠けていき、進行すれぼやけるように見えてきます。失明にも至る重篤な病気ですが、早期に発見して適切な治療を受ければ失明を回避する可能性は高くなります。
緑内障の治療は基本的に眼圧を下げることで、具体的な治療方法には薬物治療やレーザー治療、手術療法などが挙げられます。
眼科では患者一人ひとりの進行具合などを画像診断なども利用して、その人に適した治療方法を提案してくれます。ほとんどは、薬物療法が治療法として採用されることになります。
処方される薬も、症状の進行具合や眼圧や全体的な状態を見分けながら患者に適したものを医師が選びます。
レーザー治療には主に2つの種類があります。いずれも眼圧を維持するための、房水排出に働きかける治療となっています。何らかの原因によって房水の排水口が塞がってしまうと房水が排出できない状態になり、眼圧が上がってしまいます。
虹彩に小さな孔を開け、眼内の房水の流れを変えるものがレーザー治療の1つで、レーザーによって房水の通り道を作ります。
2つ目の治療は、レーザートラベクトプラスティーと呼ばれる治療で、房水の排水溝にレーザーを照射して房水の排出を促進します。
レーザー治療は痛いの?という心配をする方も多いと思いますが、傷みはほとんどないので安心してください。
手術療法は、薬物療法やレーザー治療で十分な結果が得られない場合に選択されます。手術の種類も複数あって、代表的なものがトラベクトームとアイステントという手術です。
どちらも眼圧を安定させる組織である房水を排出させることにより、眼圧状態の改善を図る手術です。
トラベクトームとは、電気メスを使用って房水の排水溝に僅か1.7mmの切開創を作成し、房水排出を促進させる手術です。リスクの少ない手術で、時間も10分〜20分で完了します。
アイステントは、医療用チタンで作られた緑内障治療用デバイス「iStent」を使用した低侵襲のインプラント治療です。極小のiStentを眼の中の房水を排出する組織にインプラントすることにより房水の循環を改善して眼圧を調整することを目的としていて、眼に優しい手術です。

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