緑内障になるとすぐに失明してしまうの?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障になるとすぐに失明してしまうの?

質問 仲の良い友達の家族が緑内障になったと聞きました。
恥ずかしながら緑内障という病名は聞いたことはありましたが、それがどんな病気なのかは知りませんでした。ということで最初その話を聞いたときにはてっきり治療をすれば治る病気だと思い、適当なことを言ってしまい後悔しています。
よく話を聞くと、緑内障を発症すれば二度と治ることはないことが分かりました。無知な私が知っている病気で言うと糖尿病のようなものだと思いその認識で間違いないか尋ねると、糖尿病は合併症が怖い病気だけど緑内障は失明になる病気だと分かり、そんな質問をしたことにも後悔しています。
失明と聞いて驚いた私に友達が気遣ってくれて、変な話をして悪かったと言っていましたが、決して他人事ではないのでその後も不安な気持ちをいろいろ聞いてあげました。
その日は病気のことを知らないので適当なことはもう言えないと思い黙って話だけを聞いていましたが、少しでも友達の力になりたいし、自分自身も緑内障のことを知りたいので質問させていただきます。
緑内障になると失明するとのことですが、診断されればすぐに失明してしまうのでしょうか?失明の原因の多くは緑内障なのでしょうか?本当に緑内障は治らない病気なのでしょうか?緑内障は誰でもなる可能性がある病気と聞きましたが、緑内障にならないために注意すべきことがあればそれも併せて教えてください。いろいろ質問して申し訳ありませんが、素人でも分かりやすくご説明いただけるとありがたいです。
  • yajirusi
A

早期発見してしっかり治療すれば失明の確率は下げられます

医学は日々進歩しているので、今後緑内障が完治する日がくる可能性はありますが、現時点では緑内障は発症すると完治できない病気となっています。
緑内障は日本全国において中途失明原因では第一位であり、中途失明原因の約4分の1が緑内障となっています。緑内障は発症しても最初の頃は自覚症状がほとんどないため気づきにくく、かなり進行してから緑内障と診断されるケースが多いのが現実です。
緑内障は進行性の病気であるため、診断されればすぐに失明するわけではありません。時間をかけてゆっくりと視野が狭まっていき、視野が失われた部分がぼやけるようになります。症状が悪化して酷くなると失明にいたることもありますが、それでも失明するまでには相当な年月がかかる場合がほとんどです。
症状が酷くならないうちに病気を発見して早めに治療を開始すれば、失明も視力障害の進行も抑えることは十分に可能となっています。
徐々に視野が欠けていく慢性緑内障がほとんどですが、他にも急激に眼圧が上昇してしまう急性緑内障もあります。急性緑内障を発症するときには眼に痛みを覚えたり、眼が充血したり、吐き気や頭痛の症状も伴い視力障害も急速に進んでしまうので、すぐに治療を受けなくてはいけません。
ここまで聞くと緑内障をとても恐ろしい病気だと感じる方がほとんどだと思いますが、早期に病気を発見できれば失明の可能性は大幅に下がります。中には緑内障を発症していたのに自覚症状が全くなくて寿命を迎えるような方もいます。
そうならなくても、早期に発見して治療をきちんと受けていれば、視野が欠けることもなく不自由のない日常生活を送れる可能性は極めて高いのです。初期の状態で治療をはじめるのと進行が進んだ状態で治療を開始するのとでは、その後の視力の状態も大幅に変わってきます。
実は、緑内障は40代以上の20人に1人の確率で発症する珍しくない病気なのです。緑内障は高齢者がなる病気と思っている方も多いようですが、20代や30代も発症することがあります。若くして発症した場合でも、失明までにいたる期間には違いはないので、とにかく早期発見に努めることが重要なのです。
若年層が緑内障になる明確な原因はありませんが、考えられることには遺伝や強度近視などがあるため、家族の中に緑内障を発症した者がいる人や近視が強い人は、定期的に眼科で検査を受けることをおすすめします。
また、喫煙は血管収縮を起こして眼圧を上昇させたり、視神経の栄養を障害したりする可能性が高いため、緑内障の原因にもなると考えられるので、他にもいろいろな意味で禁煙をおすすめします。
緑内障になる原因として、ストレスや不眠や糖尿病なども考えられます。若くてもなりうる緑内障を予防するには、あまりストレスを溜めないようにして、毎日しっかり睡眠時間を確保して、バランスの良い食事を摂ることを心掛けることが大事になります。できるだけ歩くようにするなど、適度な運動を日頃から行うようにするのもおすすめです。
20代や30代で緑内障になる人は稀ですが、前述したように40代だと20人に1人がなる病気なので、少なくとも40歳を迎えたら半年や1年に1度は眼科で検査を行うことを推奨します。

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