緑内障を発症するとどのようなことが起きるの?|東戸塚の緑内障なら当クリニックにお越し下さい。

東戸塚田園眼科クリニック
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Q

緑内障を発症するとどのようなことが起きるの?

質問 先日妻が子供を連れて北海道の実家に帰ったので、私も東戸塚の実家に泊まりに行ってきたのですが、ちょうど叔父さんも遊びに来ていました。
叔父さんとは私が結婚したとき以来会っていなくて、もう6年近くも経っていたことが分かりビックリしたのですが、最近叔母さんが緑内障になったことを聞かされそれ以上に驚かされました。
叔父さんは父の弟で今年ちょうど還暦なのですが、叔母さんは叔父さんよりも一回りも若くて、どちらかと言えば私の方が歳は近く、見た目だけなら私と同級生と言っても良いほどに若く、そもそもまだ40代で緑内障になるわけがないと思っていたのでかなりの衝撃でした。
私はまだ30代なので安心だと思ったのですが、叔父さんから最近では20代や30代でも緑内障になる人が増えていると医師から言われたと聞いてゾッとしました。
叔母さんは幸い早期発見で、これからきちんと治療を続ければ治ることはないけれど失明になる可能性は低いと言われてみたいですが、緑内障は発症しても気づきにくい病気だからお前も念のため眼科で一度診てもらった方が良いと叔父さんからアドバイスを受けました。
私は眼だけはよくて、会社での健康診断でも常に2.0を維持しているので、ほとんど眼科に行った経験はないのですが、緑内障の検査ではどのようなことをするのでしょうか?緑内障を発症するとどのような症状が起きるのかも教えてください。
  • yajirusi
A

緑内障の初期症状は気づかないことがほとんどです

緑内障は、40歳以上になると20人に1人の割合でなる病気とされています。ご指摘の通りに、最近では20代や30代の若い人でも発症する人が増えていて、眼圧が高くなることにより視野や視力をつかさどる眼の視神経に障害を受け、視野や視力に障害が起こり失明にもつながるとても怖い病気です。
緑内障が厄介なのは、初期症状では自覚症状がほとんど現れないところです。気づかないうちにどんどん進行していく病気で、ようやく気づいたときにはかなり病状が悪化しているということがよくあります。
スマホや新聞の文字が最近見づらくなったなど、目に違和感を覚えたときには、すでに初期症状を通り越してかなり進行している可能性が高いです。
典型的な緑内障の症状は、徐々に視野が狭くなる視野狭窄です。見え方としては暗くなるのではなく、ある一点だけに靄がかかったようになる状態のことです。
緑内障の初期症状では、ごくわずかな変化であるため、変化に気づかない人が多く、人間の眼は片方に異常があってももう一方が無意識のうちにカバーするので、異常に気づかないということが起きます。緑内障が進行すると、徐々に見えない範囲が広がることから、両目でも異常を感じるようになるのです。
緑内障の中期になると、視野がなんとなくかすれて見えるような気がしてきます。しかし、見えている中心部分の視野は保たれているので、視力が極端に低下することはありません。そのことから、中期症状だとしてもまだ病院に行かない人が多いです。
緑内障の末期になると、すでに視神経の半分程度が傷ついていて、視野の中心部分にも見えない部分が出てきます。こうなると、文字が部分的に見えなくなり、テレビ画面の一部が欠けるなどの症状が出てきます。
人によっては日常生活に支障をきたすこともあります。そのまま放置しておくと、中心部分の視野も失われて失明となってしまいます。
初期症状がほとんど現れないからこそ、緑内障では検査がとても重要になります。特に視力が良くてほとんど眼科を訪れることがない人たちにとっては、検査を受ける機会もないため、初期症状に気づかず眼科にやってきたときには手遅れになっているケースが多いです。
緑内障の検査にはいろいろな種類がありますが、代表的なのが眼圧検査です。この検査は眼科ではよく行われていて、目に圧縮した空気を当てることにより、眼圧を測定しまいます。
慣れていないと目に直接空気が当たるので、ついつい目を閉じてしまうこともあります。もちろん、目に空気が当たっても何の障害が起きることもなければ、痛みや苦痛を感じることもありせん。
眼底検査は、視神経乳頭陥凹の状態を確認することが可能です。専用の点眼薬を使用して、瞳孔を開かせます。眼底カメラなどを用いて、眼底の状態を確認する検査です。散瞳によってしばらく光がまぶしく感じたりはしますが、痛みはなく検査自体はすぐに終わります。
視野検査では、機械を用いて見えている範囲を検査します。片目ずつ真正面を向いて光の点が見えたらボタンを押す検査です。
OCT検査では、赤外線を利用して網膜の断面図を撮影します。視神経乳頭の断層、網膜神経の厚みなどを三次元的に状態の確認することができます。OCT検査では網膜を精密に把握することができるので、他の簡易的な検査だけでは気づきにくい初期段階の発見につながる可能性が高いです。
隅角検査は、緑内障のタイプを診断するために行う検査です。コンタクトレンズのようなものを用いて、隅角の状態を確認します。

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