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緑内障の治療はどのくらい続けなければいけないの?

質問 最近祖父が目の調子が悪いと言い出して、ほっとけば自分では病院に行かないことは家族全員が承知していたので、家族を代表して兄に頼んで嫌がる祖父を無理やり車に乗せて東戸塚の眼科に連れて行ってもらいました。
兄は結婚をして今は実家を出て別々に暮らしていますが、時間に余裕があるのは兄だけだったのでお願いしました。私が家に帰ってくるとすでに兄は自宅に帰っていませんでしたが、いつも明るい祖父が落ち込んでいて、診断結果を聞くと緑内障と言われたとのことでした。
詳しい症状を聞いてもきちんと答えないので、すぐに兄に電話をして事情を聞くと、いずれは他の治療法になる可能性もあるけど、今は点眼薬で様子をみると言われたということしか情報を得ることができませんでした。
兄はいつも頼りにならないと改めて呆れてしまいましたが、今回は祖父を病院に連れて行ってくれたので文句は言わないことにしてお礼を言って電話を切りました。
治療の期間についても明確に聞かなかったということで質問させていただきますが、一般的に緑内障の治療にはどのくらいの期間がかかるのでしょうか?他の治療法にはどのようなものがあるかも教えて欲しいです。まさか失明になるようなことはないと思いますが、祖父は高齢なので心配です。
他にも緑内障について知っておくべきことがあれば何でも教えてください。
yajirusi
A

緑内障は治らない病気です

結論から伝えると、緑内障は一度なると完治することはなく、失明をする可能性も十分にある怖い病気です。そのため、治療を今後一生続けることになります。
眼科で点眼薬をもらったということですが、点眼薬は緑内障の基本的な治療法で、今後他の治療法が必要になることも十分に考えられます。
緑内障は完治することがないと言いましたが、医学は日々進歩しているため、絶対ではありません。しかし、2022年8月現在では、緑内障は治らない病気となっています。
詳しい病気の内容については割愛しますが、障害された視神経を完全に元に戻す方法は今のところはありません。ただし、眼圧をコントロールすることにより、病気の進行を抑えることは可能です。
日本人の失明原因で最も多いのも緑内障ですが、病気になった全員が失明するわけではなく、早期に病気を発見して適切に治療を継続させることにより、失明を防ぐことができるようになっています。そのため、緑内障になった場合はその事実をしっかり受け止めて、医師の言うことをきちんと守って治療を継続してください。
緑内障になって失明する人の特徴としては、病院に行くのが遅れて重症化した、高齢、高眼圧、低血圧、家族歴、糖尿病などの持病の有無が挙げられます。
緑内障の治療目的は、視神経の障害の進行を防いで、今の視力や見え方を維持することにあります。
現在緑内障の治療法として効果があることが分かっているのは眼圧を下げることです。他の病気が原因で眼圧が上がり緑内障になった方は、原因となった病気の治療を行うことで緑内障の進行も抑えることにつながります。
眼圧を下げるために使用するのが点眼薬です。その種類は豊富で、プロスタノイドFP作動薬、プロスタノイドEP₂作動薬β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬、ROCK阻害薬など様々な薬が用意されています。
点眼剤以外にも必要に応じて内服薬が使用されることもあります。その他の治療法としては、レーザー治療や手術などがあります。
レーザー治療には2種類の方法があって、一つは虹彩に小さな孔を開け房水の流れを変えるものです。2つ目は、レーザートラベクロプラスティーという方法で、房水の出口である線維柱帯にレーザーを照射し目詰まりを通して房水の流れを改善します。
緑内障の手術は、点眼薬やレーザー治療で眼圧が十分に下がらないケースや、副作業などで薬物療法を採用できない場合に行われます。具体的には眼圧を下げる線維柱帯切除術や、線維柱帯切開術などが行われます。
緑内障の進行を抑えるためには、早期に病気を発見することが最も重要です。発見が早ければ早いほど失明の確率を下げられます。早期に発見できれば進行がゆっくりですが、末期になると進行スピードが非常に速くなるのが特徴です。
緑内障が厄介なのは、症状があっても本人がそれに気づきにくいことです。そのため、早期発見をするには定期的に眼科で受診することが大事になります。
緑内障は高齢者になるほどリスクは高くなりますが、20代や30代でも発症する人もいるほどなので、少なくても40歳を過ぎたら定期健診を受けることを推奨します。
緑内障になってやってはいけないのが、通院や医師から指導されている点眼などを怠ることです。
早期発見できた場合は症状を全く感じないことも多いため、ついつい油断して通院をしないで放置してしまう方も少なくないようですが、それを繰り返すと取り返しのつかないことになってしまうので、くれぐれも医師に言われたことに反する行動は控えてください。

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