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田園通信

[眼科 東戸塚]

2016年09月06日

視覚障害者への声かけを‼

東戸塚田園眼科クリニックです。
 
9月に入りましたが日中はまだまだ蒸し暑い日が続いています。今のところ、どうやら今年は台風の当たり年のようですね。

先日、東京メトロ銀座線の駅で盲導犬を連れた視覚障害者の男性がホームから線路に転落し、直後にホームに入ってきた電車にひかれ死亡するという事故がありました。この痛ましい事故のニュースは皆さんのご記憶にもまだ新しいと思います。

最近は少しずつ転落防止用のホームドアが設置されている駅を見かけるようになってきましたが、この事故が起こった駅ではホーム上に進行方向や危険を示す点字ブロックはあったもののホームドアはまだ設置されていませんでした。
この男性のように盲導犬を連れた視覚障害者をホームで見かけたとしても、むやみに声をかけることによって犬を驚かせてしまうのではないかと声をかけるのを迷いがちですが、日本盲導犬協会によれば、盲導犬は吠えたり動揺したりしないように訓練されているとのこと。また、盲導犬は段差や障害の有無を教えてはくれるが、安全かどうかの最終的な判断は盲導犬を連れた人間がしなければならないそうです。やはり私たちが危ないと思った時にはためらわずに声をかけることがこのような悲しい事故を未然に防ぐ一番の手立てなのだと思います。

盲導犬の有無に関わらず視覚障害者が困っている場合、ちょっと勇気を出して「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけましょう。誘導の際には白杖や盲導犬のハーネスを持っている手の反対側で半歩先に立ち、腕や肩をつかんでもらい、「階段を上がります」「信号が赤です」など言葉で周囲の状況を具体的に説明すると良いようです。

私たち一人一人の積極的な声かけで少しでも悲しい事故を防げると良いですね。

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