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田園通信

[眼科 東戸塚]

2025年09月04日

【緑内障シリーズ7】緑内障を早期発見する方法は?

東戸塚田園眼科です。緑内障は早期発見が重要と耳にされた方は多いと思います。緑内障の治療は、眼圧を十分に下げることにより進行をスローダウンさせる治療です。これにより、生涯の間、生活に困らない視機能を保つことができたら成功と言えます。治療の開始が早期であればあるほど、視野の量に余裕がありますので、成功率は高まります。今回は、緑内障を早期発見する方法をお伝えします。


緑内障は自分では気が付きにくい

残念ながら自分で緑内障かどうかを知ることは簡単ではありません。特に、初期の段階では難しいです。その理由は、以下の通り。
・緑内障のなかで眼圧が高くなって目が痛くなる緑内障は、ほんの一部である。つまり、痛みで気が付くことは稀である。
・視野障害は、かなり進まないと気が付きにくい。
⇒視野の周辺から始まることが多いため
⇒両目で見る像が相互補完して視野が欠けていることに気が付きにくい

目に痛みのない緑内障が多い

緑内障の点眼薬は種類が多くあり、眼圧が目標眼圧にまで下がるまで点眼薬の種類を増やしていきます。これを多剤併用といいます。医師が出す緑内障点眼薬を1種類点眼していたら大丈夫というわけではないのですね。ということは、目標が決まっていなければ、必要な点眼薬の種類を決めていくことができないのです。

眼圧は日内変動と季節変動がある

眼圧が正常範囲の何倍も上昇すると目は激痛に襲われます。しかし、そうなる緑内障はごく一部です。緑内障シリーズ4で、正常とされている眼圧は、“10〜21mmHg(ミリメートル水銀柱)”とお伝えしました。また、緑内障シリーズ5で日本人の緑内障の72%は眼圧が、この範囲にある「正常眼圧緑内障」です。つまり、正常眼圧緑内障は痛みを伴いません。目に痛みを感じる高い眼圧は、個人差や上昇する速さにより差がありますが、40〜50mmHg以上になると「強い眼痛」、「頭痛」、「吐き気」を伴うことが一般的です。高い眼圧になる緑内障も、そこまで高くなることは少ないため痛みを伴うことが少ないのです。痛みがない緑内障は、気が付かないうちに視野が進んでしまいます。

痛みが出ることがある緑内障は?

次のような緑内障は、急に眼圧が上昇して目に痛みがでたり、ぼやけて見えたりします。この場合は、前記のように眼圧がとても高く視野が悪くなるスピードが速いため、すぐ眼科にかかる必要があります。「強い眼痛」、「頭痛」、「吐き気」などの症状があればご注意ください。

目に痛みが出ることがある緑内障病型の例:

・原発閉塞隅角緑内障
・血管新生緑内障
・ぶどう膜炎による緑内障
・ステロイド緑内障

各緑内障病型の詳細は、緑内障シリーズ第2話「「ひとくちに緑内障といってもいろいろなタイプがある〜原発か?続発か?」を参照ください。

何の症状もない場合は、どうする?

「眼科を受診して眼底検査を受ける」が今回の記事の答えになります。眼底検査には、医師が直接眼底を観察する検査と、OCT(光干渉断層計)検査という網膜や視神経の断層像を撮影する眼底画像検査などがあります。緑内障の診断には視野検査も有用ですが、視野検査で異常が出るよりも早期の時期に、眼底検査で異常が見つかることが多いのです。実際には、眼底検査と視野検査を組み合わせて確定診断を行います。20人に1人が緑内障が出ていると言われる40歳になったら一度眼底検査を受けておくと安心ですね。近視が強い方は、若い年齢で緑内障になる方がいるため30歳で検査が安心と言えます。

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